◆時間
確かに、他の人たちよりも成果を上げている人が、必ずしも長く働いているとは限りません。むしろ9時〜5時までの時間内で、人一倍、成果を上げている人が大勢います。
日本のある損保会社の代理店営業で、何年にもわたってその会社一番の成績を上げ続けている人は、「一年を十二カ月あると考えるからダラダラするんだ。私は十一カ月しかないと決めて、その中で最高の成果を出すことにしている」と言っています。
そういえば、「時間さえかければとは、誰しもが思いがちなことである」というビジネスの金言もあります。
となると、時間ばかりかけて成果はそれほど上がっていないとしたら、創意工夫が足りないと言われても仕方がないことでしょう。
時間もコストです。費用対効果や生産性を考えれば、できるだけ残業をしないで、しかも今まで以上に成果を上げたいものです。
◆基本
それでは、そのための「仕事の基本的な進め方」を整理してみましょう。
1. 分かったつもりにならず、仕事を指示した人にその仕事の「目的・求められる成果」を 確認する。
2.その際、他の仕事と重なっているような場合は、安易に「YES」と言わず、正直に事情 を説明すること。
3.そのうえで、引き受けたならば、時間配分の見通しの「計画」をしっかり立てる。
4.そして、その通り「実行」し、変化の有無に関係なく中間の「進捗連絡」をする。
5.「ダラリ(ムダ・ムラ・ムリ)をなくす」観点でその結果を「反省」し、そこから改善の ポイントをつかむ。
6.そして、必ず「報告」する。
もちろん、仕事のスキルを今以上に上げることが大前提ですが、以上を参考にしてみましょう。