思い込みは行動変容をさまたげる2

『反省』って、辛いこと?



普段、私たちは「反省」についてあまり考えることがないでしょう。


今回は、この「反省」についての「自分の思い込み」をじっくり振り返ってみましょう。きっと最後まで読んでみたら、「楽しく反省」できるようになりますよ。


「反省」にはステキなメリットがある。

「反省」という言葉を辞書で調べると、

「振り返って考えること」

「過去の自分の言動やあり方に間違いがなかったかどうかよく考えること」

と書いてありました。

英語では、Self-examinationや、Reflectionあるいは Reconsiderationのようです。

「反省」とは、純粋に「過去の自分の言動を振り返る」こと。「反省」=「振り返り」なのです。ですから、「反省(振り返り)」自体は、必ずしも「辛いもの」でも「楽しいもの」でもなさそうです。


では、私たち人間は、なぜ「反省する」のでしょうか?

これまで人類が「反省」という営みを続けている限りは、多分何らかのメリットがあるのでしょう。


その1つ目は、過去の自分を振り返ることによって、何かを学び成長できるということです。

2つ目は、「反省」の「省」を「はぶく」と読むように、上手に「反省する(振り返り)」ことで、生き方の無理・無駄が省け、より本質的・本来的なことに集中できるので、より自分らしく生きられるということです。



「学ぶこと」と「省くこと」


この両方がそろって私たちは、自分自身を「更新(リニューアル)」していけるのでしょう。簡単に言えば、「反省(振り返り)」は、私たち一人ひとりがよりよく、より自分らしく、未来を生きるための知恵なのです。


でも「反省は辛いもの」だと思っている人もいる


「反省(振り返り)」にはステキなメリットがあります。ところが、世の中には「やっぱり、反省って辛いよね」と思う人も少なくないようです。

それは、どうしてでしょうか?

それは多分、「反省の仕方」を間違えてしまったからだと思われます。



例えば、1つ目のケースとして次のようなことが考えられるでしょう。


■ケース1

「バカやろう!反省しろ!」

「何やってんのよ!ちょっとは反省しなさいよ!」

「少しも成長しないね。反省しなさい」

・・・このように「反省」という言葉を使って責められ、冷ややかに批判されたりすると、それが「心の傷(トラウマ)」となり、「反省」とは、他人から強制され、

「やらされること」

「責められること」

「批判されること」

「辛い立場に立たされること」

「自分の悪さ・弱さを突きつけられ、恥をかかされ、自尊心を著しく傷つけられることだ」

などと「思い込」んでしまう場合があります。特に幼いころ、自分の親からこのような仕打ちを繰り返し受けた人は、大人になっても、なかなか心の傷が癒えない場合があります。

だから、「反省」とは「辛いもの」だと、思い込んでしまうのでしょう。


また、次のようなケースもあるでしょう。


■ケース2


自分の言動を真剣に「反省する」と、本当に、自分がイヤになったり、自分が情けなくなったり、惨めで辛い思いになる。しかも、そんな自分を変えられない自分は、「本当にダメな自分だ」と、ますます憂鬱になってしまう。


そんな体験から、「反省」とは、「ダメな自分と向き合うだけの辛いことであり、逃げ場もなく、難の希望も見えないもの」という。思い込みができあがるのかもしれません。


間違った「反省の仕方」のタネ明かし


実はこの二つのケースは、どちらも「反省の仕方」が間違っています。これから、そのタネ明かしをしていましょう。


ケース1の誤りは、「他人」が反省を「強制」していることです。しかも、「批判」を目的としています。結果的に、批判される側は自己防衛のために、「反省ポーズ」の作り方と「反省とは辛いこと」という思い込みを学ぶわけです。


ところが本来、私たちは強制されなくても自ら反省することができますし、自発的に反省するからこそ効果的であるという側面があるのです。


ケース2の誤りは、「自分はダメな人間だ、という思い込み(自分観)」を前提に置いたまま、その前提の上で思考の堂々巡りを続けていることです。この人は残念ながら、自分の「自分観」までは振り返っていないので、「自分はダメな人間だという自分観」が堂々巡りの原因になっていることに気づけないわけです。


だから、「反省(振り返り)」というよりは、「後悔」あるいは「自虐」のスパイラルになってしまうのです。


また、「人間の心」は本当に不思議なもので、こんなダメな自分(例・傷つき挫折した自分)にした誰かを責め続けるために、ダメな自分であり続けることを無意識のうちに選択している場合さえあります。


自分をダメにした人(両親や上司、先輩などの加害者)を心の中で責め続けるためには、自分はダメであり続けなければならず、逞しく成長した自分では具合が悪いのです。

その人のおかげで、自分が鍛えられr成長できたことになると、ハッピーエンドになってしまいますからね。


だから、この場合も無意識のうちに「自分はダメな人間」という「自己観」にこだわってしまい、堂々巡りになってしまうわけです。


では、一体どうすればよいのでしょう?


「なーんだ、こんなことになっていたのかぁ~」


「自分の思い込みが、自分を苦しめていたんだなぁ」

と微笑みながら「反省(振り返り)」し、これまでの自分をあるがままに受け入れてしまえば、心が晴れやかになっていくことでしょう。


善いも悪いもひっくるめて「あるがままの自分」を受け入れてしまえば、過去の自分から解放されるからです。上手な「反省(振り返り)」は、私たちを自由にするのです。


薬も飲み方を間違えば毒になるように「反省(振り返り)」もやり方を誤ればむしろ害になります。


でも、「薬そのもの」が辛いわけではないように、「反省(振り返り)」そのものが辛いわけではないのです。


薬は上手に飲み、「反省(振り返り)」は上手にすることが大切です。


では、どうすればよいのでしょうか?次回に続きます。


本原稿は、株式会社ジェック『行動人』から転載・加筆いたしました。

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