思い込みは行動変容をさまたげる10


私たちはすでに真理の中で生かされている


*「真理」という言葉の意味


「真理」という「言葉」を辞書で調べてみると、「いつどんなときにも変わることのない、正しい物事の道筋。真実の道理」と書かれています。その「用例」は、「永遠不変の真理」、「真理の探究」となっています(『大辞泉』より)。

今回、著者が用いる「真理」という言葉の意味もこれと同じです。


*想定する読者


『真理』=「いつどんなときにも変わることのない、正しい物事の道筋。真実の道理」

なんて聞くと、次のように思う方が少なくないようです。


①「真理」・・・そんな大げさなこと、考えたこともないよ。

②「真理」がどうだこうだなんてこと、自分たちには関係ないことだろう。

③「真理」なんて、自分たちから遠く離れたところにあるもの。


だから、「真理の探究」と言われるように、把握しがたく、なかなかわからないものだ。

今回の内容は、このようにお考えの方々へのご提案です。


もちろん、今回の内容は、『真理とは、そもそも何か?』を論じることではありません。


『私たちは、すでに真理の中で生かされている』という「思い込み(信念)」だけが論点です。


今回の結論は、真理と自分は遠く隔たっているという「思い込み」より、自分はすでに真理の中で生かされている。

つまり、いつどんなときにも変わることのない、正しい物事の筋道の中で生かされているという「思い込み」のほうが、ビジネスにおいても、日常生活においても、気づきや発見が多い、創造的な日々を生きることにつながるということです。



頭の柔軟体操 「空」の中を歩く私たち


私たちは、生まれながらにして、空の中で生きています。


「空」の中?と聞いていぶかしく思うことでしょう。

「空」と言えば、見上げる空、仰ぎ見る青く美しい空のことを思い浮かべるからです。

しかし、大きな視点で「地球の大気圏」のことを「空」だと考えれば、地面より上は、すべて空に違いありません。普段、仰ぎ見ている空(大気圏)の中を、私たちは、思い思いに風を切って歩いているのです。

考えてみれば、私たちの右も左も前も後ろも、すべて「空」ばかりです。空という、生まれながらにして与えられている空間があればこそ、私たちはその中で、自由に振る舞い、生かされて、生きることができます。


何を、いまさら当たり前のことを言うのか、と叱られるかもしれませんね。しかし、その当たり前の事実を、私たちは普段、意識することなく生きているということをお伝えしたいのです。


これと同様に、私たちは生まれながらにして「真理の中(いつどんなときにも変わることのない、正しい物事の筋道)」に生まれ、生かされていて、あまりに当たり前すぎて、その事実に気づかないだけと考えることもできるでしょう。



ところが、『真理』というと、冒頭に挙げた①~③のように考えている人も少なくないようです。

その考えに共通する「前提(=「思い込み」)」は、結局、「自分たちの日常と心理とは、別々に存在して、その間に大きな隔たりがある」という「前提」のようです。


このように「思い込んでいる」方々は、当然のことながら、それが自分の「思い込み」だとは思っていません。



「真理」が永遠(不変)&普遍であるならば


もし、『真理』が辞書に書いてあるとおり、「いつどんなときにも変わることのない」(不変)ものであるならば、それは、一千年前にも存在し、そして、今、この瞬間にも、存在し、百年後にもそのまま存在するということです。


また、『真理』が「普遍」であるならば、あなたのビジネスの現場であれ、私の日常生活であれ、海外であれ、どの国や民族・宗教圏であっても、それは全く同じ内容で存在するということになります。


したがって、「『真理』ほどありふれたものはない」とも言えるのです。


それはあたかも私たちを包む「空」(大気圏)のようです。

一度このことを、しっかりと考えてみましょう。


「言われてみれば、そうだな」と合点なさる方も多いのではないでしょうか。

そろそろ「自分たちはすでに最初から真理の中で生かされている」というアイデアもまんざらではないと思えてきませんか?


本原稿は、株式会社ジェック『行動人』から転載・加筆いたしました。


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