思い込みは行動変容をさまたげる11

私たちはすでに真理の中で生かされている



前回、「私たちはすでに真理の中で生かされている」という「思い込み(信念)」をお勧めしました。


今回は、その後半として、その「思い込み」が、私たちにどんなメリットを与えるか、を考えてみたいと思います。


*『真理』という言葉の意味

『真理』という「言葉」を辞書で調べてみると、「いつどんなときにも変わることのない、正しい物事の筋道。真実の道理」と書かれています。その「用例」は、「永遠不変の真理」、「真理の探究」となっています(『大辞泉』より)。


今回、著者が用いる『真理』という言葉の意味もこれと同じです。


メリット「お勧めの思い込み」が開く可能性


では、「自分たちはすでに真理の中で生かされている」という「思い込み」(信念)を持つことのメリットは何でしょう?


次のような「可能性」が高まることが挙げられます。これらは、ビジネス・パーソンとしてもひとりの人間としても、「創造的な生き方」へとつながるでしょう。


① 夢や希望を持ち続けることができます。


真理の中で生きることは喜びであり、自分にはまだ見えていない真理がたくさんあり、それが少しでも見いだせるようになることが楽しみです。

「こんなことやっても意味がない」というニヒリズム(虚無主義)から自らを救い、一つひとつのことに心を込めて取り組むことができます。

(自分と真理は隔絶した別世界だと思い込んでいれば、この喜び、楽しみは得られません)


② 自分の真理への目を開こうと努力できます。


その日常の努力を通して、わずかながらでも真理が垣間見えたとき、私たちは大きな感動を得て、さらなる真理の探究へと心がいざなわれるでしょう。

これまで見えなかった真理が、一つひとつ見えてくることの喜びは、何物にも替え難く素晴らしいものです。

サミュエル・ウルマンの詩「青春」にも、「星空を仰ぎ見るように、真理へあこがれる心」の大切さが詠われています。

こうして、感動豊かな人生を自分で創ることができます。

(このようなみずみずしい感性は、自分と真理は隔絶しているという思い込みから生まれるでしょうか?)


③ 日常の何気ないビジネスシーンや生活シーンの中から、意味・メッセージを受け止め、これまで見えなかった『真理』に気づく感性が豊かになります。


なぜなら、「日常のあらゆるところにも、心理が宿り、私たちに気づかれ、発見されるのを待っている」と思っているからです。

ご存じのとおりニュートンは、リンゴが落ちるのを見て、万有引力の法則にインスピレーションを得たと言われています。


組織の中の人間関係にも、経営の舵取りにも、不変・普遍の道理が宿っています。

日々の仕事を通じて、それに気づく感性を養うことができるわけです。

(自分と真理とは隔絶しており、真理は把握できるものではないという思い込みがあると、このような感性は磨きにくいのでは?)


④ 「創造的な成果」を実現しやすくなります。


ここで言う「創造」とは、これまで見えなかったものを「確信」し、それを「実現」することです。単なる予測ではありません。

例えば、「これからの社会やお客さまが求めること(ニーズ)はこれだ!」と単なる予想ではなく、「確信」を持てるようになるには、社会や人間に宿る『真理』(不変・普遍の道理)に照らし合わせ「これは間違いない!」と本人が思える必要があります。

その「確信」があるからこそ、多くの困難を乗り越えてでも、それを「実現しよう」という精神的エネルギーが自分の中から湧いてくるわけです。

(単なる予測・予想を言うだけなら、それほどの確信や精神的エネルギーは必要ないでしょう)


⑤ 特に、経営者の場合、経営の成功確率が高まる。


これまで見えなかった『真理』(組織を経営するという営みの中にも宿っている、正しい経営の道筋)が一つ見えるようになるだけでも、私たちはその分賢くなり、それに沿って経営を行えば、「なすべきことを行う」ことになるでしょう。

それは、松下幸之助氏の言葉を借りれば、「天地自然の理」(これが『真理』に相当する)にかなった経営になるでしょう。松下幸之助氏は次のように述べています。

《経営というのは、天地自然の理に従い、世間、大衆の声を聞き、社内の衆知を集めて、なすべきことを行っていけば、必ず成功するものである。その意味では必ずしも難しいことではない》・・・『実践経営哲学』(松下幸之助著 PHP研究所刊)より。

単純に衆知を集めるから成功するわけではなく、「天地自然の理」(=真理)に従い、「なすべきことを行っていけば」成功するということです。


まとめ


「私たちは、すでに真理の中で生かされている。だから、日常のあらゆるところに真理は宿っているので、それを見いだす目さえ養えば、日常の中に真理を見いだしていくことができる」

このように考えれば、私たちがどのような仕事をしていようと、どのような境遇にあろうと、日々是好日です。

一日一日が、みずみずしい感動、新たな発見、そして、創造的な成果へと可能性が開かれていきます。

私たちは自分の感性のみずみずしさ、創造性の源を、自分で守りたいものです。

これが今回の「思い込み」をお勧めする所以です。


私たちは誰もが子どものころ、

「なぜ?」

「どうして?」

と素朴な好奇心で問いを自ら発しながら、自分の世界を理解してきたように、ビジネスであれ私生活であれ、自分の日々の経験を小まめに振り返り、

「このことに、一体どんな真理が宿っているのか?」

「これから何が学べるだろうか?」

「このことが届けてくれるメッセージは何だろうか?」

と問いを持ち続けたいものです。


本原稿は、株式会社ジェック『行動人』から転載・加筆いたしました。


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