お客さまは「効用(メリット)」を買っている

 お客さまは「モノ(商品)」そのものを買っているわけではありません。そこから生まれる「効用(メリット)」を買っているのです。

 例えば、大画面のテレビを買う場合、テレビそのものを買うのではなく、好きなアクション映画を迫力ある画面で楽しめるという「効用」を買うのです。

考えてみれば、自分が顧客だったら当たり前のことですが、なぜか自分が営業の立場に立った途端に、「お客さまは効用を買う」という顧客心理を、すっかり忘れてしまうことが多いのです。

その最大の原因は、営業は売上数字という事実によって評価されるため、ついつい「売りたい」という自分優先の意識が先行し、お客さまのメリットを忘れてしまうことにあるようです。

そのため、「まずは自社商品ありき」発想ではなく、「まずはお客さまのメリットありき」発想に立つことが重要になります。

 また昨今は、ビジュアルを駆使した非常に見栄えの良い提案書が当たり前になってきました。しかし、内容を見ると商品の機能、つまり事実をびっしりと羅列しただけの提案書になってしまっていることが多いようです。

これでは、お客さまは商品に興味を示すことも、必要性を感じることもありません。

 ですから、われわれ営業担当者は常にお客さまにとっての効用を意識して、商品やサービスを分析しておく必要があります。そして、そのようなプロセスを踏んで初めて「商品知識がついた」といえるのです。

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