「無駄な」事務処理が多すぎる?

 数年前、私の友人で営業をしているS君から、「営業成績が上がらない…」ということで相談を受けたことがあります。

S君 「毎日毎日、自分なりに一生懸命やっているつもりなんだけど、全然契約がもらえないんだよ。もう嫌になってきたよ。」

私 「そんなに一生懸命やっていて成績が上がらないということは、何か問題があるんじゃない?」

S君 「そうなんだよ、上司は一日10件はお客さまの所へ訪問しろと言うんだけど、時間がないんだよ、時間が!」

私 「時間がないということは、商談に時間がかかるということ?」

S君 「商談に時間がかかるのは仕方がないよ。お客さまのお話をお伺いするのが第一だからね。問題なのは、事務処理の多さだよ。とにかく見積もりだの伝票だので時間がかかるんだ。」

私 「そうか…。でも、営業なんだから、その程度の事務処理は当たり前なんじゃないの?」

S君 「確かに最低限の事務処理は必要だと思う。でも、うちの会社は特別に無駄な事務処理が多すぎるんだよ。だから、お客さまの所に行く時間が削られて成績も上がらなくなるんだ。会社は営業のたいへんさを理解していないんだよ。」

私 「そんなに無駄な事務処理が多いのか。どんな事務処理があるのか聞かせてくれよ…。」

 その後、S君は会社の「無駄な」事務処理について延々と語り続けました。

 しかし、その中身は企画書作成、日報、見積もり、顧客カルテ(記録)の記入など、営業担当者としては当たり前のものばかり。聞いている私には決して無駄なものとは思えませんでした。

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