高度経済成長期からバブル期あたりまでは、一匹狼型の営業が多く存在しました。
自分のノウハウや情報を隠し、周りを踏みつぶしながら、自分の業績を上げていくスタイルです。
しかし、現在このような営業は決して成功しません。なぜなら、お客さまの価値観やニーズは多様化し、その上、以前とは比べものにならないほど、企業を厳しい目で見ているからです。自分だけの狭い視野で、自分のことだけを考えて活動している営業はお客さまに見くびられます。お客さまは賢いのです。
そこで、自分のノウハウや情報を自分だけのために使っている方に忠告です! 今日から自分のノウハウや情報を公開してください。
初めは勇気が必要です。
なぜなら、自分のノウハウや情報を出すと、それを活用され、ライバル営業の業績が上がるかもしれないのですから。
しかし、そのようなリスクの何十倍ものメリットがあります。
「与えるものが、与えられる」
情報を出してくれる人には、自然と情報が集まってくるのです。
「いつも情報をくれるから、今度は自分もあの人に情報をあげよう」
ということになるからです。
また、自分の出したノウハウを、さらに進化させてくれる人も必ず現れます。それを活用すれば、自分の営業スキルも伸びることになるのです。
「下手にノウハウや情報を出すと(因)、自分の業績が脅かされる(果)」という考え方は過去のもの。このような考え方の営業が多く存在する企業は、お客さまから間違いなく見放されます。
「お互いにノウハウや情報を共有してこそ(因)、大きくお客さまのお役に立てる(果)」
という考えが胆に落ちている企業だけが、市場に受け入れられるのです。