そこで、「朝型営業」になることをお勧めします。朝ゆっくり出社して、だらだらと残業する営業は、おおむねお客さまとお会いする時間が少なく、業績が上がらない傾向があります。
① 今より30分早く出社してみる
始業時間の、15分前に出社しているようでは問題外です。事務処理やメールチェックをしているうちに、あっという間に午前中が終わり、一日の半分を無駄に過ごしてしまいます。
そこで、今より30分早く出社してみませんか? 電車も少しは空いています。そうすれば、通勤電車の中で新聞や本をじっくり読むことができ、自己啓発の時間に充てられます。
また、人が少ない静かなオフィスで、集中してメールチェックやその日の商談の準備なども済ませることができ、遅くとも10時には会社を出ることができるのです。
② 社内打ち合わせは朝に行う
社内の打ち合わせは、朝に行うことをお勧めします。
打ち合わせを朝にすると、時間が限られているので、集中して効率的な討議を行うことができます。逆に、夕方以降に打ち合わせを行うと、疲れた体と疲れた頭で、ダラダラと時間ばかりが過ぎていき、非効率的になることが多いようです。
また、打ち合わせのために早く営業を切り上げなくてはならず、お客さまにお会いする時間が削られてしまいます。
③ 月曜日の朝に仕事の優先順位をつける
月曜日の朝、始業前に「今週中にやるべき仕事」を付箋に書いて洗い出します。その内容を、「緊急度」、「重要度」を考慮して優先順位をつけて、机の上に並べて貼ります。
そのうえで、それぞれの仕事を一週間の中で、どのようにクリアするかをスケジュール帳に入れ込んでいきます。
その後、毎朝終了した仕事の付箋をはがしていきます。そうすることで漏れなく、確実に仕事をクリアすることができます。
④ 勉強は朝に行う
最近は資格を取得したり、語学を身につけたりするために、日々勉強している営業パーソンも多く存在します。
しかし、夜勉強するのはなかなか難しい…。お酒の付き合いもありますし、疲れた体で勉強して、精神的に苦痛を感じてしまうこともあります。
そこで、今より一時間早く起きて、勉強してみるのはいかがでしょうか。
最初は、早く起きることに抵抗を感じますが、人間は慣れると強いもの。毎朝早く起きていると、すぐに習慣化します。
朝の限られた時間の中で、集中して勉強すると、非常に頭に入りやすく、大変効果的です。
私も、朝早く起きて本を読んだり、提案書を作成したりしています。
「いろいろな雑務があるから(因)、午前中はどうしてもつぶれてしまう(果)」
という感覚でマンネリ営業に陥っていると、ジリ貧まっしぐらです。
「朝の時間を有効に使っていないから(因)、雑務に振り回されて(因)、業績が上がらなくなる(果)」
という意識を持って、今日から早起きをしてみませんか?