人がやりがいを感じるのは、どのようなときでしょうか。もちろん、いろいろありますが、代表的なものとして、次のような状況が挙げられます。
● 達成感を感じたとき
● 周りから認められたとき
● 誰かの役に立っていると感じたとき
● 自分が成長していると実感できるとき
これらを、営業の仕事に当てはめて考えてみたいと思います。
① 達成感を感じたとき
営業の仕事には、「業績目標」がつきものです。これがあるから、「大変だ…」と感じることもあるでしょう。しかし、明確な目標があるからこそ、達成感を感じられる仕事であるとも言えます。
ただし、本気で目標を追い求めているときにだけ、やりがいを感じることができます。
例えば、ゴールがどこかわからないままにマラソンを行なっていて、やりがいを感じられるでしょうか? 何としてもゴールにたどり着きたいと懸命に走り、ゴールにたどり着いたときの達成感が忘れられずに、走り続けている人も多いと聞きます。
最初から、「途中で棄権しよう」と考えて走るマラソンに、やりがいはありません。
② 周りから認められたとき
営業は他の業種に比べて、周りから認められやすい仕事であると言われています。なぜなら、数字で成果を証明することができるからです。
数字を出せば、
「○○さん、今期120%達成したんだって、おめでとう!」
と言われますよね。周りからの評価があれば、さらに達成感が高まり、ますますやりがいを感じます。
数字があって大変だ、というマイナス面ばかり捉えていると、このメリットが忘れ去られてしまいます。
③ 誰かの役に立っていると感じたとき
人は、誰かの役に立ったと実感できるときに、最も喜びを感じると言われています。そして、営業はお客さまに大きく役に立つことができる仕事です。なぜなら、我々の提供する商品・サービスを活用して、お客さまの成果を挙げることができるからです。
皆さんの企業は、創業何年目でしょうか? 市場は賢明です。必要のない商品・サービスを提供し続けているのであれば、早々に淘汰されているはず。
今、皆さんの企業が存続しているということは、我々営業がお客さまに提供している商品・サービスが、役に立ち続けているという証拠です。
各企業のトップセールスを見ると、この「お客さまにお役に立ちたい」という想いが強いのに驚かされます。
④ 自分が成長していると実感できるとき
例えば、「提案の決定率が高まった」とか、「お客さま企業のトップとアポが取れるようになった」等、さまざまな面で成長できるのも営業の特徴です。スケジューリング力・コミュニケーション力・提案力・仮説立案力など、営業を行なっているうちに、知らず知らずに成長していることも多いようです。
営業の皆様とお話しすると、マナーや言葉遣い、身のこなしなどが、非常に洗練されている人も多く見受けられます。