組織の構造を見直し、情報の意味を問い直す

高度情報化社会により、現場の仕事は専門化・多様化している。


経営管理者が組織の一人ひとりが担当している仕事の細部までを熟知し、

指示と命令で動かす命令構造は、現代ではほぼ機能しないことは明白である。

ひと昔前の小さな組織ならいざ知らず、今は数名の企業であっても、トップが

従業員全員の業務を熟知することは難しい。


そのような中でも、意思決定を浸透させる縦のマネジメントラインは必要で

あるが、それ以上に、従業員に責任を与え、情報と責任を基盤にした自律的

な組織を作らなければ、知的労働やサービス労働を中心とした現代の組織の

生産性を高めることはできない。


自律的な組織では、自分の責任をはっきりと自覚している人は、具体的な情

報が与えられると命令されなくても状況に対応しようとする。

だからまず、一人ひとりに成果に対する責任意識を持たせることが何よりも

大切になる。


そのためには、自分が組織からどのような成果をあげることを期待されてい

るかがはっきりと示され、そして納得できる個人成績測定基準があり、それ

に照らして成果が測定されるようになっていることが必要となる。

その上で、生産性向上とイノベーションのために必要な情報が、適切に与え

られることが大切になる。


現場に情報と責任を与え、自律的に動く組織を作ること、それが現代の組織

で生産性を上げる基本である。


働く人々と経営の共同責任ということを、今一度、深く考えてみる必要があ

りそうだ。


20170223 ジェックメールマガジンより

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