各社の営業担当者に「あなたは何をする人ですか」と尋ねると、実にいろいろな
答えが返ってくる。
Aさん「物やサービスを売って集金する人です」
Bさん「顧客との信用を積み重ねる人です」
Cさん「売上げ目標を達成する人です」
Dさん「顧客と商品納入の打合せをする人です」
Eさん「販売店の経営指導をする人です」
Fさん「顧客の要望を聞いて社内にフィードバックする人です」
Gさん「商品を顧客に正しく広報する人です」
・・・・等々。
もちろん、いろいろな事を実践していると思うが、大切な事は、トップが彼等に
期待する役割機能を明確にしているか、さらにそれを彼等に徹底しているかと
いうことだ。
このことは営業担当者に対してだけではなく、社員全員に対しても同様である。
ディズニーリゾートでは、園内を掃除する“カストーディアルキャスト”という
職種がある。掃除のコンセプトは「世界一安全で清潔な場所」、モットーは
「汚れたから清掃するのではなく、汚れる前から清掃」なのだそうだ。
清潔さの基準は「そこで赤ちゃんがハイハイできるか」である。
ここまで明確であるからこそ、あの清潔さが保たれるのだ。
( http://ddnavi.com/news/148138/ より一部引用)
かつて、CIなどを制定し、自社の役割や個性を明確にしようとした時代も
あった。今も各社が様々な理念やビジョンを掲げ、将来を見据えた差異化戦略を
打ち出している。
しかし、本当に重要なのは、その戦略に基づき、各人が何で貢献するのか、その
役割を明確にすることではないだろうか。
個人の個性を生かすためにも、どんな役割を果たして欲しいのかを明確にする
ことで、本来以上の力を社員は発揮するものである。
20150624 ジェックメールマガジンより