さまざまな成功法則が書かれた本を数十冊読んだ知人が一言、
「結局は目標を決めて、計画を作ってその通りやるということ以外、何も書いて
いないことに気付いた」
と言っていた。
経営の成功法則も似たようなものではないだろうか。
そこに書いてある普遍普及の法則は、
「人を大事にする」「ニーズを先読みする(戦略)」「良い組織文化を作る」
といったことに集約されるように思う。
どんなに良い商品を作っていても、「売る価値観」が薄い組織文化だと、うまく
売ることができないし、どんなに良い人が集まろうとも、市場を先読みできなけ
れば、いずれ売れる商品・サービスを見誤ってしまう。
そして、
「人、戦略、組織文化の中で、もっとも重要なものは何か」と聞かれれば、それは
組織文化である。良い組織文化の組織には、人が集まるし、組織文化が良いから
こそ戦略が浸透、実践されるのではないだろうか。
「文化」という言葉はあいまいな要素があるが「文明」が物質的な側面を多分に
含むのに対して、「文化」は精神的な側面を重視する面が強いと思われる。
人の場合、「病は気から」ともいうが、精神的な側面が肉体にも影響を及ぼすこ
とは、実感として多くの人が持っているだろう。
言い方を変えれば、精神を明るく健康に保ち、意識的に良い方向のイメージを描き続け
れば、病も近寄ってこないということだ。
組織も「人の集団」である。
一人の人間と同様に、精神を明るく健康に保ち、意識的に良い方向のイメージを
描き続けさせることで、病にかからないばかりか、より発展していくのではないだろうか。
20150805 ジェックメールマガジンより