市場をどう読み、先取りしていくか

マーケティングの手法や考え方は、市場の様々な変化に応じて創造されてきた。


過去に、「多品種少量生産」が叫ばれた時代は、「少品種大量生産」から脱却し、

消費者の多様性が重んじられた。


近年では、インターネットによる購買の普及に伴い、売り上げの少ない商品を多数

集めることで売上をつくる「ロングテール」という手法も定着した。

あるいは、SNSの普及によって、口コミによる販売促進効果の結果、「ステルス

マーケティング」という手法が批判を受けるようにもなった。


変化があり、廃れてしまった考え方もある一方でずっと使えるものもある。

おそらく、「パレートの法則」は今でも当たっているし、「アイドマの法則」や

「プロダクトポートフォリオマネジメント」を使っている人は多いようだ。


ご承知のように、

マーケティングの基本は「必然の先見」、つまり、市場は何を求めているのか、何

が当たるのかを予測するところにある。

しかし、これがなかなか難しい。


何をもって、判断すればよいのか、見通しが立たないことも多い。

過去のデータをもって、予測できる分野がないこともない。パターン化された

消費者の行動もあるにはある。


チャオパニックやミスティックといった多数のブランドを展開するアパレル企業の

パルには、「パルマップ」という次のファッショントレンドを読むための思考があり、

コンサバ⇒セクシー⇒ユニセックス⇒アウトドアー⇒コンサバ・・・と12年周期で

巡るというのだ。

この法則を活用し、複数のブランドを展開することで、どんな流行が来ても、会社

としては売り上げを見通せる状態を保っているという。


このように、

あらゆる業界・業態に「パルマップ」があればよいが、実態は、難しい。

現実に多くの企業では、商品や市場、販売の革新の嵐の中、生き残りをかけてマーケティ

ングを行っている。

ICTの進化によって、その変化の度合いは大きくなり、追いつくのは大変だ。


ドラッカーは、「顧客に聞け」という。

ここがマーケティングの原点であることは間違いない。

「顧客に聞く」その要望の半歩先を見据え、革新を加えて、新たな商品、サービ

スを創ることが次のステップとなろう。


未来を読むのだから、何が正解なのかは誰もわからない。

正解を導きだすために、それぞれが柔軟に行動するしかないのだ。


20150930 ジェックメールマガジンより

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