コンセンサスによる経営の功罪

ワンマン企業では、経営者の独断専行による大胆な決定が功を奏し、スピード感あふれる革新的な経営ができる一方、従業員に依存体質を植え付けたり、間違いを指摘できない風土ができやすいなど、マイナスの面がある。


一方で、合議制に基づく経営では、当然コンセンサス(意見の一致〉が大切にされるため、スピード感はなく、せっかくの機会を逃しやすいマイナス面もある。

一般的に大手企業ではコンセンサスによる経営が重視される傾向にある。


コンセンサスによる経営のメリットを示す事例がある。


外資系の経営コンサルタント会社が、ある大手企業の機構改革のために、プロジェクトチームを編成しようと、そこの幹部社員へ参加を求めたところ、数十人もの参加があったそうだ。


その大手企業では、そのために意見がなかなかまとまらず、最終決定するまで予想以上の時聞がかかったが、いざ実行となると極めてスムーズに展開し、新組織が機能し、定着したという。


まさに、この点がコンセンサス経営の良さであろう。


しかし、変化の激しい時代、コンセンサスを第ーにすると、平凡な戦略になったり、ライバルに先を越されたりと、経営のデメリットも少なからずある。


「独断専行を奨励する」わけではないが、「コンセンサスによる経営の功罪」も考える必要がある。


普段は全員参画のコンセンサス経営を推し進めていても、ここぞという時には、トップは、独断専行で信念をもって新しいことに挑戦する姿を見せる。

小さなことでも良いので、新しい動きを作り、成果を上げるまで、トップ自らが責任を持って進める。


その姿が、従業員に伝わるのではないだろうか。


20160425 ジェックメールマガジンより

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