土光敏夫の組織観~上へのリーダーシップ

「フォロワーシップ」という言葉がなかった時代に、土光敏夫は「リーダーシップは上に向かっても発揮せよ」と言っている(『経営の行動指針』より)。


それから40年が経ち、このような意識が欠如してしまったために、苦境に陥ることになった企業もあるように思われるが、それは脇に置き、改めて「上へのリーダーシップ≒フォロワーシップ」について考えたい。



組織の指示命令系統を語るときに、「権威勾配」という言葉を使うことがある。

上から下への指示命令が絶対であり、下は素直に従うしかない組織を「権威勾配が強い」といい、そうでない組織では「権威勾配が弱い」という。


では、権威勾配はどの程度の強さであればよいのか?


土光敏夫はこうも言っている。

「組織は上下のひな壇ではなく丸い円と考えよ」と。真ん中にトップがいて、その周りに役員、さらに周りに事業部長・・・と内側の円を囲むように、大円が連なっていくというのだ。


さらには、円は回転しており、求心力をもっていると。まるで太陽系のようだ。


ここから想像できるのは、最も外の円のさらに外にある市場環境や顧客接点を水平に見ながら、バラバラになることなく組織を運営する姿だ。

中心部にいる幹部が、最前線の社員と同じ目線で市場を見て、行動を起こすことも想像できる。ここに権威勾配は存在しない。

土光敏夫は、部下から言われれば一人で営業に行ったりもしていたという。


このようになると、フォロワーシップもリーダーシップも、向きこそ違え、ほぼ同じもののように考えられる。その意味で「フォロワーシップ(上へのリーダーシップ)≒リーダーシップ」なのだ。


もちろん、求心力を発揮し、全体が進む方向を示す以上、ある程度、中心から外縁への権威勾配(求心力)は必要になるだろう。


それと同時に、土光敏夫は、「丸い円」の外周へ向かう力に対して、つまり、市場に対しては、組織はフラットであるべきだという主張から、上へのフォロワーシップを語っているのではないかと思う。


20160510 ジェックメールマガジンより

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