今こそ「真の業績尊重の精神」を考える機会である

業績を広辞苑で引くと、「事業・学術研究などの上でなしとげた仕事。また、そのできばえ。」と書いてある。

いうまでもなく、業績を上げ続けることが企業の目的であり、存続のための条件である。


しかし、この「業績を尊重する精神」が時に企業を狂わせることがある。

損失の先送り等の粉飾決算や商品の欠陥隠し、コンプライアンス違反等である。


特にコンプライアンス違反は、社会的制裁が大きいにもかかわらず、今年に入ってからも旅行会社のバス事業者に対する過度な値引き要請や、建設企業による談合等、しばしばメディアで報道されている。

先般の、軽自動車の燃費不正問題もしかりである。


おそらく現場では、「これくらいなら大丈夫」とたかをくくって、見せかけの利益を優先したに違いない。

もしくは、トップからの強い要求に屈して、偽装した事例もあろう。

または、その仕事に対する真摯な姿勢、想い、十分な訓練もないまま「儲かるだろう」とその業種に進出した会社もあったろう。

しかし、それらは「偽りの業績尊重の精神」でしかない。


では、「真の業績尊重の精神」とは何か?


昨今、極めて数多くの企業が高邁な理念と魅力あるビジョンを打ち出している。

それにもかかわらず前述のように、「理念・ビジョン」と「業績」は相反するものとばかりに、業績を優先し、「やればとにかく儲かるだろう」「消費者はこれくらいなら、分からないだろう」「上が言っているんだから、無理でも通そう」等、理念なき業績追求が横行している例もあるようだ。


これらのような、誤った業績追求ではなく、「理念に裏打ちされ、意味付けられた業績」を出そうとすることが、「真の業績尊重の精神」であろう。


即ち、経営関係者(顧客・社員・株主・取引先)と非経営関係者(社会・地球環境・文化等々)に貢献し、「経営理念を実践し、ビジョンを実現させるための手段として重要な資源である」との位置づけがなされている業績を出すことである。


20160525 ジェックメールマガジンより


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