今回は、そのためにどのようなマネジメントをすればよいのか、その指針をまとめてみると次のようになる。
1.これで良い、もう十分という驕りを排す。
最近の新人は「合格点主義」、そこそこで満足する傾向が強いそうだ。そうではなく、日頃から何をするにしても、全力で取り組ませる、取り組んでいる姿勢を見せることが重要だ。
2.失敗を怖れない気風を持つ。
失敗に対して、社長賞を出す企業もある。少なくとも、失敗をした人を責めるのではなく、原因は人以外に求めたほうが良い。
3.機械的、習慣的な仕事のやり方を廃す。
慣習に溺れていると、必ず仕事量は増えていく。営利企業でも「パーキンソンの法則」は適用されることを肝に銘じたい。
4.今、要請されていることは何かを、組織と個人の両方で明確にしておく。
方針を唱えるのは簡単だ。それを個人の行動様式にまで落とすことが重要。
つまり、方針を現場の言葉に変えるのである。
5.多様な能力の開発をはかる課題を設定し、困難な仕事、高い日標を与え、絶えず成長を促す。
部下の「できなかったこと」を見るのではなく、「何ができるようになった」のかを見つけ、指摘すること。それが成長の連続を起こすトリガーになる。
「できる」「できる」の繰り返しである。
6.目標の達成は100%と99%とでは、天と地の差であることを組織の精神として浸透させておく。
マネジメントとは先見である。1%の不足を先見し、戦略を立てておかねばならない。もちろん、それに即応する社員の能力も上げておく必要がある。
自社、自部門に対して、変化を歓迎し、変わっていくことを受け入れる思考を持たせることができれば、勝つための一つの条件を手に入れたことになる。
あとは正しく戦略を構築すれば、常勝集団となることは間違いない。
20150513 ジェックメールマガジンより