IT、AIの進化と職業

バルト三国のエストニアでは、電子政府化を推し進めた結果、税理士・会計士の

廃業が進んだという。

IT、AIの進化は、多くの職業を淘汰するといわれているが、その一例だろう。


日本ではどうか。

銀行では、従業員数の削減、店舗の閉鎖を推し進めているという。

確かに、振込みも、保険も、証券取引も、大概のことがネットでできるように

なってきたため、金融系の業務は、ITの進化の影響を強く受けているに違いない。

他にも社労士や税理士といった「士業」に関わるITツールが多数販売されており、

いっそう効率化が進むであろう。


「日経産業新聞」の2018年3月1日版(1面、15面)によると、ソフトバンク社が

発売しているロボットのペッパーで、新卒の採用面接ができるようになった。

あらゆる観点から質問を繰り出し、質問の回答が不十分だと追加で質問をして

追及し、多くの面接データを活用して、適性を見極めるという。


二時間ほど面接を続けるそうだが、人の面接官と違って疲れることはない。

公平性も高まりそうだ。


また、就活生が提出するエントリーシートも、見本を真似たと思われるものは、

AIで選別し排除することもできるという。


これらのことは、大量のデータベースがあるからできることで、人間ではむしろ

できない。

このままいくと、採用という仕事を人が行うことは無くなるかもしれない。

その仕事に携わっている人にとっては、脅威である。


これからは、営業や人事、経理といった「仕事」は無くならないにしても、

機械がその多くを代替するようになる。

そうすると、一生、一つの職業に就くというわけではなく、時代の変化に応じ

職業を変えていく時代になるかもしれない。


また、企業そのものが、時代に応じて業種を変えるということもあり得る。

多くの企業は、これまでも時代に応じてその姿を変えてきた。


日清紡や東洋紡は、社名の通り、明治時代に紡績会社として創業した。

しかし今は、医療機器をはじめ機械を扱ったり、電子部品をつくったりする。

これらの会社は、100年以上の年月をかけてその事業を変化させてきたが、

これからの企業はその半分、もしかすると10年、20年程度で事業の転換を

していかないといけないかもしれない。


そうなると、社員の能力開発も従前のままとはいかないだろう。


一つのこと(職)を深く掘り下げることも大切だが、これからは、多くのことが

できる可能性を持った"多様性のある人づくり"が注目されている。

そのために、育成体系を作り直す必要もあるだろう。


ジェックメールマガジンより 20180419

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