新人採用の判断基準は「即戦力」へ

更新日:3月27日

「新卒一括採用なんて、日本だけ」などと、いかにも日本がダメかのようなことをいう人もいる。

そもそも、新卒一括採用とは、「企業が採用後に人材を育成する」という約束のもとに成り立つものである。

もしも、これを全面的になくすと、仕事実力のない新卒は、採用されなくなる。


おそらく、今でもそうだろうが、実力のある学生は、自ら仕事を選び取ることができているだろう。しかし、新卒一括採用がなくなれば、多数の学生は仕事探しに苦労するようになると私は思う。そういう学生は就職斡旋業者のいうがままに、企業に応募し、斡旋業者の言うとおりに企業で通用する基礎教育を受け、就職することになるだろう。


すでに、HRテックは、人材マッチングの道具として、活用され始めているが、いずれ、就職斡旋業者は、従前の適正検査などとはレベルの違う「AIを使った適正判断システム」を最大限に活用し、個々人の要望と企業の要望を結びつけ、斡旋するようになるだろう。


つまり、人が人の可能性を見極めて判断するのではなく、少なくとも機械が人をまず「判断」する。機械に絞り込ませてから、人が判断することになるのだろう。

すると、応募の母数が足りない、などという話は、きっとなくなるはずだ。


厚生労働省の資料によれば、大卒で31.8%の若者が三年以内に離職している。

この傾向は、この20年ほとんど変わっていない。仕事の基礎も身についていない段階で労働市場に出て、自分に合わない、違うことがしたいと転職していく。

このミスマッチは、もったいないと思う。もしも、それが「機械が下した判断」になったとしても、その人にとって適切な仕事に就くことができ、長期間、働いて仕事の技能を上げる若者が増えるとしたら、それの方が幸せなのかもしれない。



今、現在、各企業は若者をどう育成するか、頭を悩ませながら、彼らを将来的な幹部候補へと成長させる確実な方法を模索している。



20190110 ジェックメールマガジンより

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