自ら視野を狭めてはいないか?

ネット上のまとめサイトなどを見ていると、その人の嗜好が分析され、特定分野の商品広告やニュースの表示が増えてくる。


私のお客様にマンション販売会社がある。


仕事で、そのお客様の売っているマンションを検索すると、自宅周辺のマンション情報がやたらと検索サイトの脇に表示されるようになったり、ネットで鞄を買うと、既に買ったにもかかわらずやたらと鞄の広告が出てきたりする。


このようにして、自分の振る舞いに起因する情報は多数入ってくるが、それ以外の情報は入りにくくなっていく。


総務省情報通信政策研究所の

「平成29年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」の中で

「テキストでニュースを得る手段がインターネットにどの程度移行しているかについて

調査した結果」がある。

(http://www.soumu.go.jp/main_content/000564530.pdf)


これによると、20代では、

 紙の新聞 26%、

 新聞社の有料ニュースサイト 3.7%、

 無料サイト 11.8%、

 ポータルサイトによるニュース配信 69.4%、

 ソーシャルメディアによるニュース配信 50.5%、

 キュレーションサービス 16.7%、

 いずれの方法でも読んでいない 7.4%

となっている。


50代においては、紙の新聞が73.3%に上るのに対して、その1/3しか20代は紙の新聞を読んでいないことが分かる。

その50代でも、ポータルサイトによるニュース配信は63.2%が利用していると答えているが、


そこは紙の新聞とも併用し、バランスを取っていると思える。

つまり、若い世代を中心に、知らず知らずのうちに偏った情報のみを得ているのではない。


かつ、ネットだけでなく、

日常的に私たちは自分の興味の柱で物事を判断するようになっている。


例えば、読んだ本に「マーカーや線を引く」ビジネスマンは多い。

確かに、これはその本の要点を理解することにはつながるだろう。

だが、この様な行為は、次にその本を読むときに、

その線を引いたところしか読まないということになりかねない。


試しに、マーカーを入れた本を再度読むと良くわかる。

一冊、読み終わるまでの時間が1/4位になる。

要点は理解できるが、全体像が分からなくなってしまう。

行き過ぎると、まるで「格言集」を読んでいるかのようで、そもそも、どういう場面のどのような発想だったのか、全くわからないことになりかねない。


幅広く知識を得て、高い視野から物事を判断するためには、偏った知識や情報しか

得られない状況を自ら作るべきではないと思うのだが、いかがだろうか。


20190124 ジェックメールマガジンより


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