大なり小なりイノベーション

イノベーションというと、どんなイメージをもたれるだろうか?

これまでにないような新しいものを作ったり、大発明をイメージする人も多いが、

一般的には、「技術革新」と訳される。

しかし、そこまで大仰に構えなくとも、新しいやり方で商品・サービスを提供して

成功している事例は多くあり、それらもイノベーションだと思う。


例えば、「短時間カットのみの理美容室」。

技術的には、なんら新しいことはしていない。

ただ、提供するサービスをシャンプーをなくすこと等で、イノベーションしただけなのだ。

女性専用の30分だけのフィットネスクラブも同様の事例。

他にも、ペットボトル入りのコーヒーも、最近のイノベーション事例だろう。

従来、缶コーヒーが主流だったものを若者のちょっと飲み需要に応えた形だ。


これらは、「大発明」でもなんでもなく、少し視点を変えて

製品、サービスを提供しただけに過ぎない。


広辞苑第7版(2018年, 岩波書店)では、

イノベーションとは次のように説明されている。

「1.刷新、革新、新基軸 2.生産技術の革新のほか、新商品の開発、新市場・

新資源の開拓、新しい経営組織の形成などを含む概念。シュンペーターが用いた。

日本では狭く、技術革新の意に用いることもある」

このシュンペーターがイノベーションについて書いたのは、

1912年刊行の『経済発展の理論』。

なんと、第一次世界大戦以前である。