イノベーションとQRコード決済

最終更新: 7月15日

P.F.ドラッカーは、著書『イノベーションと起業家精神』 (上田/惇生・佐々木/実智男 訳, ダイヤモンド社,1985)の中で、 「いまにもイノベーションが起こりそうでありながら何も起こらない という期間が長期に渡って続く。そして突如爆破が起こる。 数年にわたる開放期が始まり、興奮と乱立が見られ脚光が当たられる。 五年後には整理期が始まりわずかだけが生き残る」(p.138)と書いている。 携帯電話会社は、今年、楽天が参入したが、3社に集約されるまで、地域携帯会社を含め、IDOグループ、ツーカーセルラーグループ、デジタルホン等の複数社が乱立した時代があった。 今は、「整理期が終わった」ということだろうが、5Gを前提に、第二のイノベーションが起こるかもしれない。 また、MVNOのシェアは未だ7%を超えた程度。 マーケティングでいうところの「キャズム越え」まではまだ遠いが、そこを越えれば、もう一段の波乱があるかもしれない。 では、日本における「QRコード決済」は、今「突如爆発が起こる」手前にいると考えるか、「興奮と乱立が見られ」という時期にいるか、どちらだろうか。 「働き方改革」という波はどのあたりなのだろう。 「外国からの観光客」は、まだ増えるのだろうか。 「SDGs」は、大手企業では、様々な形で目標に組み込まれてきたが、実際の行動、成果としてはどうだろう。 「脱化石燃料」の波は、どうだろう。 いつ爆発が起こるか、気になる事象はたくさんあるし、それによって、私たちのビジネス環境が激変することもありうる。 私たちの周りで起こっている小さな変化は、全て未来に続く出来事の予兆で、その変化の延長線上に何が予測できるか、それをつかむことが経営者の役割なのだろう。 後付けなら、誰でもできる。 P.F.ドラッカーは、 「イノベーションとは、意識的かつ組織的に変化を探すことである」という(同p.15)。 変化を読むために必要なのは、 この小さな変化を油断なく捜すことに尽きると思う。

20201009 ジェックメールマガジンより





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