新人の皆さんへ
「組織を作る目的は、『凡人に非凡なことをさせる』こと」ですね。
この意味は、「組織では、普通の人たちが、一人ではできない偉大なことができる」 という意味と、「組織では、自分の弱いところは、そのことが得意な人たちにカバーしてもらいやすくなる。その分、自分は自分の得意なことに専念できるので、その道の第一人者、すばらしい人になれる」という意味もあります。
このことから、私たちは「組織に入ることで、ますます個性が活かせるようになる」ということですね。
ところで、「個性」とは何でしょうか? 一般的に、「個性」とは自分だからこその特徴や能力、持ち味のことをいうのでしょう。
「特徴」ということならば、文字通り、人は十人十色です。背の高さ、顔の形、目の大きさなど、さまざまな違い、特徴があります。
ところが、「背が高い」という特徴は、「高いところに手が届く、遠くが見える」という長所とみることも、「足元が見えない、うどの大木」という短所と観ることもできます。
そして、自分の特徴を長所と捉えて、バスケットやバレーボールなどで活躍している人は、堂々と生きています。反対に「背が高い」という自分の特徴を、短所として捉えてしまったのか、背を丸めて生きている人もいます。
同じ生きるなら、「自分の特徴」を長所として活かして、堂々と生きたいものです。
事実、カーセールスのジョー・ジラードは、一見すればセールスにとってマイナス的な「口ごもる」という特徴でさえ、「うまくしゃべれない分、聞き上手になろう。」と発想を変えました。結果として、販売台数でギネスの世界第一位という成果を出しました。
また、個性が「能力」ということならば、「使わなければ衰え、磨けば伸びるのが能力」ですから、組織の中で能力を伸ばすことで個性はますます輝くことになります。
要は、自分のなかに眠っている能力までを信じて、企業組織(プロ集団)に所属する一員の責任として、「地道な努力」を続けるかどうかでしょう。
今一度、自分の特徴や能力を見直し、それを自分ならではの「持ち味」にしましょう。
その際、組織にいるからこそ手にできる有利さを、存分に活用していきましょう。